[質問]
Oracle9i RAC 使用時の注意事項
[対象となる製品のバージョン]
MIRACLE LINUX Standard Edition V2.x
Red Hat Linux Advanced Server 2.1 powered by MIRACLE
[対象となるパッケージ]
Oracle9i Datatabase Release 2(9.2.0)でOracle Real Application Clusters(RAC)を使用するとき
[内容]
日本オラクル社は、Oracle RACのパッチとして次のパッチを提供しています。
p2594820_20_LINUX.zip(hangcheck-timerパッチ)
このhangcheck-timerは、プログラムの死活監視を行なうカーネルモジュールで、アップデートとして公開しているカーネルには既に含まれています。そのため該当のカーネルを使用しているときには、このhangcheck-timerパッチは適用せずに、カーネルに収録されているものをご使用ください。
[MIRACLE LINUX の場合]
hangcheck-timerが含まれているカーネルのバージョン:
kernel-2.4.9-e.9.32ml以降
Oracle RACを使用するときには、日本オラクル社が提供しているhangcheck-timerパッチを適用せずに、上記のhangcheck-timerが含まれているカーネルを使用してください。
[Red Hat Linux の場合]
hangcheck-timerが含まれているカーネルのバージョン:
kernel-2.4.9-e.12以降
- kernel-2.4.9-e.12よりも以前のカーネルを使用するときには、日本オラクル社が提供しているhangcheck-timerパッチを適用してください。
- kernel-2.4.9-e.12以降のカーネルを使用するときには、日本オラクル社が提供しているhangcheck-timerパッチを適用しないでください。
- 既にkernel-2.4.9-e.12よりも前のカーネルでhangcheck-timerパッチを適用していて、e.12以降のカーネルにアップグレードする場合には、カーネルをアップデートする前にhangcheck-timerパッチを削除する必要があります。インストール済みかどうかは、次のコマンドで確認できます。
# rpm -aq | grep hangcheck
なお、Red Hat Linux Advanced Server 2.1 powered by MIRACLEでOracleを使用するときには、Red Hat LinuxのCD-ROMに収録されているカーネル、もしくはRed Hat Networkで提供されているカーネルをご使用ください。value CDに収録されている弊社提供のカーネルは使用しないでください。これはRed Hat Linux Advanced Server 2.1における動作保証が、Red Hat社のカーネルを使用しているためです。
なお、現在ご使用のカーネルにhangcheck-timerモジュールが含まれているかどうかを確認するには、カーネルのバージョンを確認する以外にも、次のようにlsmodコマンドを使用する方法もあります。
# lsmod
Module Size Used by Not tainted
ide-cd 35296 0 (autoclean)
cdrom 35520 0 (autoclean) [ide-cd]
soundcore 7940 0 (autoclean)
hangcheck-timer 2432 0 (unused) <--- これです
autofs 13796 0 (autoclean) (unused)
nfs 92192 2 (autoclean)
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[参考資料]
日本オラクル社と有償サポート契約を締結されている方は、OISCのKROWN#61020をご覧ください。
[更新履歴]
2003/03/28 新規作成
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