[質問]
インストール CD をレスキューディスクの代替として利用することができますか。
[対象となる製品のバージョン]
MIRACLE LINUX Standard Edition V2.x
[回答]
利用することができます。
インストール CD からブートしたときは、CD イメージの中の linux kernel が起動します。
この kernel を利用して、緊急時の対処を行うことができます。ただし、linux に対する高度な知識が必要になります。オペレーションミスによってシステム全体を破壊する可能性があるので、慎重に作業を行う必要があります。
通常運用の場合、起動に必要な初期化処理(/etc/rc.d/配下の処理等)は自動的に実行されます。
しかし、インストール CD から起動した場合、それらの初期化処理は実行されません。よって、インストール CD を緊急時の対処として利用する場合は、自分の目的に応じて必要な初期化処理を手動で行わなければなりません。
以下にインストール CD をレスキューモードで起動する手順を示します。
- インストール CD を挿入して、マシンを起動します。
- "boot: " というプロンプトが表示されます。"linux rescue" と打ち、レスキューモードでシステムを起動します。
boot: linux rescue
- 言語を選択する画面 (Choose a Language) が表示されます。ここで "English" を選択して下さい。
(注) "Japanese" を選択すると、うまく動作しません。
- キーボードのタイプを選択する画面 (Keyboard Type) が表示されます。ここでお使いになっているキーボードのタイプを選択して下さい。日本語キーボードをお使いになっている場合は、"jp106" を選択します。
- システムをマルチブート環境として使用している場合、ルートパーティションを選択する画面が表示されます。マウントしたいパーティションを選択します。
- ルートパーティションを /mnt/sysimage にマウントした旨の画面が表示されます。そのまま次に進んで下さい。
- ここで、ようやくシェルプロンプトが表示されます。このシェルを利用して自分の目的の作業を行うことになります。インストール CD は /mnt/source にマウントされています。
なお、レスキューモードを終了する場合、exit と入力して下さい。"shutdown -r" と同等の処理が走り、マシンが再起動します。
- 作業によっては、/mnt/sysimage を / にする必要があります。この場合、chroot コマンドを実行します。
# chroot /mnt/sysimage
chroot 環境を終了するには、exit と入力して下さい。
[参考資料]
特になし
[更新履歴]
2002/7/30 新規作成
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