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MIRACLE LINUX で構築する Windows プリントサーバ

2003年2月5日


  1. プリントサーバの概要

    Sambaを利用してプリントサーバを構築すると、Windowsクライアントに対してプリンタの共有サービスを提供することができます。 使用できるプリンタは、Sambaサーバに直接繋がれたプリンタでも、ネットワークプリンタでも構いません。



    Fig1. プリントサーバの構成

    プリンタの種類は、Windows用のドライバが用意されているプリンタであれば問題ありません。印刷データはWindows側で作成されるためです。

  2. プリンタの設定

    Sambaからプリンタを利用するためには、LINUXのプリンタ設定を行わなければなりません。Sambaは、LINUXのLPDデーモンに印刷データを渡すだけだからです。 本章では、プリンタ設定ツールで、プリントサーバ用の設定を行う方法を記載します。

    1. プリンタ設定ツールの起動

      Gnomeのメニューから、「プログラム」-「システム」-「プリンタ設定」を選択します。



      Fig2. プリンタ設定ツール

      プリンタ設定ツールは、printconf-guiパッケージに含まれていますので、インストールされていない場合は、printconf-guiパッケージをインストールしておきます。

    2. プリンタの追加

      メニューから「新規」を選択すると、次の画面になります。



      Fig3. プリンタの追加
    3. プリンタの選択

      「プリンタ名」にプリンタの名称を入力します。

      次にプリンタの接続形態を選択します。Sambaサーバに接続されている場合は、「プリンタタイプ」を「ローカルプリンタ」とし、接続されているデバイスを選択します。

      ネットワークプリンタの場合は、「プリンタタイプ」を「UNIXプリンタ」とします。「サーバ」の欄にはプリンタのホスト名、「プリンタ」の欄に「lp」と入力します。



      Fig4. ネットワークプリンタの設定
    4. プリンタドライバの選択

      Samba経由で利用するプリンタは、「プリンタドライバ」を「Rawプリントキュー」とします。



      Fig5. プリンタドライバの設定
    5. LPDの起動

      以上の設定を終えたら、「OK」をクリックします。設定の最初の画面に戻りますので、「適用」をクリックして、LPDを起動します。



      Fig6. LPDの起動

      システム起動時に、自動的にプリンタを使用可能にするために次のコマンドを実行します。

      # /sbin/chkconfig --add lpd

    以上で、サーバのプリンタの設定は完了です。

  3. プリンタドライバの自動ダウンロード機能

    次に、プリンタ用のプリンタドライバをSambaサーバに設定する方法を説明します。 この操作によって、Windowsクライアントが初めて共有プリンタにアクセスしたときに、クライアント側に適切なプリンタドライバのダウンロードが行われます。 従って、システム管理者はクライアントごとにプリンタドライバの設定を行う必要が無くなります。

    1. administratorアカウントの追加

      まず最初にSambaのユーザとして、administratorを追加しておきます。

      # useradd administrator
      # smbpasswd -a administrator

    2. プリンタドライバのアップロード

      Windows 2000クライアントから、administratorユーザとして、Sambaサーバにアクセスします。

      「プリンタ」フォルダに移動します。

      自動ダウンロード機能を設定するプリンタのアイコンを右クリックすると、次のメッセージが表示されますので、「いいえ(N)」をクリックします。

      プリンタのプロパティが表示されるので、「詳細設定」タブから、「新しいドライバ」ボタンをクリックします。

      プリンタドライバの追加ウィザードが開始するので、使用するプリンタドライバを選択します。

      プリンタメーカーからダウンロードしたドライバを使用するときは、ドライバを展開したディレクトリの.infファイルを選択すると、インストール可能なプリンタドライバの種類が表示されます。

      選択が完了後、「OK」をクリックすると次の画面になります。

      完了をクリックすると、プリンタドライバのアップロードが開始します。

      Windowsに添付されているプリンタドライバを選択した場合、WindowsのインストールCDを要求されます。このときには、「参照」をクリックし、WindowsのCDに含まれるプリンタドライバの定義ファイルを指定します。 Windows2000の場合、「I386」フォルダに含まれるNTPRINT.INFファイルを指定します。

      プリンタメーカーからダウンロードしたドライバのアップロード中に.infファイルが要求されたときには、「参照」をクリックし、ドライバの選択時に指定した.infファイルを指定し、「OK」をクリックします。

      以上で、プリンタドライバのSambaサーバへのアップロードが完了します。

      別のOS用のプリンタドライバをアップロードするときには、プリンタのプロパティから「共有」タブを選択し、「追加ドライバ」のボタンをクリックします。

      自動ダウンロードを行うOSを選択して、「OK」をクリックします。

      .infファイルが要求されるので、「参照」をクリックしてプリンタドライバの.infファイルを指定し、「OK」をクリックするとプリンタドライバがアップロードされます。

      以上でプリンタドライバのアップロードが完了します。 Windowsクライアントが、プリンタにアクセスすると、自動的にドライバのダウンロードが行われます。

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